アスペルガー人の特徴と生き方

アスペルガーの思考と生き様

アスペルガー症候群は、発達障害に属する「自閉症スペクトラム」の一種です。

先天的な脳の機能障害と言われていますが、少なくとも自分にとっては「障害」というほど大袈裟なものではなく「思考や行動パターンの独特の癖」程度に過ぎないと思っています。僕自身に発現しているアスペルガーの特性によって、損している部分も得してる部分もあるからです。

ではなぜアスペルガー症候群は「障害」という名が付けられネガティヴなものとして扱われるのでしょう。それは「ルール」や「コミュニケーション」に関する問題が表面化していることが多いからであり、それらを重要視する現代社会を動かす一員として、またそこを生き抜く資質として都合が悪いからではないでしょうか。

それは常に「定型発達」と言われる多数派の感覚を基準にして比較されます。だから社会で求められる基準が変われば「発達障害者」と「定型発達」の立場は逆転する可能性もあり、そのような時代も過去にはあったようです。
しかし我々アスペルガー人は今この時代を「異端児」として生きていて、だからこそ生き辛さを感じています。
楽しい人生を送りたいのであれば、生き辛さは極力少ない方がいい。だから、アスペルガー人は、自分の特性と正面から向き合い、現代社会に適合させる努力をするに越したことはないのです。

アスペルガー症候群の治療方法

アスペルガー症候群の治療方法はまだ確立されておらず、何かをすれば確実に治るというものではありません。
医療現場では、カウンセリングなどからの学習による実生活での訓練、つまりリハビリ(認知行動療法など)による治療が主に施されます。
しかしある一部の特性が軽いことで社会生活に大きな支障がない人は、専門家にとっても判断が難しいようで、適切な診断や治療が受けられないことも多いという現実があります。
そのような人は、謎の生き辛さを抱えたまま一生を過ごすことになるので、アスペルガーの資質を持っている自覚のある人は、自己判断でリハビリをするのも一つの方法です。

  • 自分の特性への認識
  • 改善策への自発的な意識
  • 日常生活での実践

の3つが揃えば、誰でも症状をある程度緩和させることは可能なのです。

アスペルガー人の特徴と生き方

アスペルガー人特有の思考や行動パターンは多岐にわたりますが、それらはこの3つの大きな柱に関連付けることができます。

  • コミュニケーションの問題
  • 対人関係、社会性の問題
  • 偏執的なこだわり

アスペルガー症候群は「孤立型」「受動型」「積極奇異型」「尊大型」「大仰型」という5つのタイプに分類されますが、このアスペルガーの特性3本柱がどのような形で思考や行動に反映されているかによるものです。
分類されるタイプが同じでも、各特性の発現の程度は人によって大きなばらつきがあります。日々感じていることも、それぞれの環境によって違うでしょう。それでも全てのアスペルガー人に共通するのは、とにかく「生き辛さを抱えている」ということです。
自分の思いと言動のちぐはぐさ、周囲との不可解な距離感など、世間と自分との間や自分自身の中にある何かモヤモヤとしたものに対して、常に違和感と疑問を抱きながら生きています。
それが臨界点に達すると、うつ病などの二次疾患を引き起こしてしまうこともあります。

とはいえ、生き辛さを抱えたアスペルガー人すべてが悩みに潰されて不完全燃焼な人生を歩むのかといえば、決してそんなことはありません。
対人関係やコミュニケーションの問題が自分にあることを理解した上で、それをうまく回避できるような環境に身を置いて、マイペースな活動をしている人もいます。
その偏執的なこだわりを社会や人のために役立てる職について、卓越した実力を発揮している人もいます。

充実した人生を送る方法はいくらでもあるし、それを実践している人も数多くいます。
特性を上手に利用することができれば、誰よりも大きな武器を手にする可能性も秘めているのです。

アスペルガー人の見た目の印象

アスペルガー人は、その特性によって表に現れやすい外見上の特徴があります。
もちろん全てのアスペルガー人がそれに該当するわけではないですし、同じ特徴は定型発達の人にも当てはまる場合がありますので、これはあくまで「アスペルガー人の外見に現れやすい傾向の例」です。

顔の印象は、男女ともにスっとした印象の整った顔立ちの人が多く、さらに実年齢よりも若く見られやすいというのがあります。
整った印象の顔立ちになるのは、喜怒哀楽の感情表現が乏しいことによる無表情が大きく影響しています。顔を大きく動かすことが少ないので、うっすらとした、よく言えばクールで飄々とした印象に、悪く言えば感情がなさそうな印象に自然となっていくのです。

実年齢よりも若く見えるというのは、言い方を変えると「幼く見える」ということです。これについては、アスペルガー特有の「偏執的なこだわり」に関連していると思っています。こだわりの種類や、他人をも巻き込む頑固極まりない我の通し方は、時としてとても子供じみていて、その性質がそのまま顔に出ているのです。

そのスッとした見た目に、場の空気を無視するような突飛な言動による掴み所のない印象が加わることで、自己主張するタイプの人は「揉めたら面倒くさそうな感じ」を、普段温厚で控えめなタイプの人は「キレたら何するかわからなそうな感じ」を全身にまとっていることもあります。
抽象的に表現すると、アスペルガー人が醸し出す全体的な雰囲気は、丸や四角形よりも三角形を、偶数よりも奇数をイメージさせます。

また、場の空気が読めないことや暗黙の了解が通じないことが影響して「子供は子供らしく」「学生は学生らしく」「男性は男性らしく」「女性は女性らしく」といった世間一般の認識にも大きくは縛られないため、個性的なファッションセンスを持っていたり、中性的な印象を与える人もいます。この傾向は本人の美意識に大きく影響されるので、逆にファッションに全く無頓着という人もいます。
表に出ているものが違っていても、とにかく周りに合わせようとしないことが共通した特徴なので、良くも悪くも目立っていることが多いです。

しかし、このような見た目や雰囲気をまとった人がいても、その人が必ずしもアスペルガーとは限りません。
その事はくれぐれも肝に銘じておいてください。

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