アスペルガー人が選んではいけない職業とは

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アスペルガーの思考と生き様

アスペルガー人は、社会人になってから苦労する人が多いといいます。
学生時代までは、どんなに自立した気でいても、社会のシステムや親に守られ援助されている中で自己主張しているに過ぎないのが実情です。何か間違いを起こしても他の誰かがその尻拭いをし正常に戻そうとしてくれます。
しかし社会人になると一転して、社会のシステム側、また親の立場になります。
自らの力で収入を得ていることが当然となり、個人としての自立だけでなく、他者の責任を担うことまで要求されるようになるのです。

一日のほとんどの時間を費やす「職業」を選ぶということは、その先の人生を左右する重要な選択です。
感情のコントロールが下手な孤立型アスペルガー人が平和に社会人生活を送るには、自分の特性をよく理解したうえで、心を乱すものをできる限り回避できる環境に身を置くことが大切です。
心を乱すものは人によって違いますが、孤立型アスペルガー人が避けるべき職業には、ある共通する傾向があります。

「対人関係を制するものは人生を制す」と言ってしまってもいいくらい、世の中はあらゆる場面で「人の扱いがうまい人」が有利です。社会人になると、それが社会的評価や収入に多少なりとも影響するようになります。
しかし、対人関係やコミュニケーションに関する能力に問題を抱えるアスペルガー人は、基本的に「人の扱いがへたな人」の部類に入ります。
まず避けるべき職業は、その不得意な部分に真っ向から立ち向かう「人を扱う職業」です。

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アスペルガー人が選んではいけない職業の筆頭は「学校教師」

人間嫌いで他人の感情に疎いアスペルガー人は、学校教師には向いていないと思います。
その中でも特に、子供が相手となる幼稚園から高校までの教師は、絶対に避けるべき職業の筆頭です。子供の集団とアスペルガー教師は、互いの悪いところを際立たせる、最も相性の悪い組み合わせのひとつなのです。

学校は勉強を教わる場であると同時に、成長過程における人間形成の場としての役割があります。
クラスの責任者として生徒を率いる教師は、クラスにとっても生徒一人ひとりにとっても重大な存在ですが、本来集団行動が苦手なアスペルガー教師に、クラスのまとめ役としての能力は期待できません。
アスペルガー人は、子供の予測不可能な言動や生産性のない発想が大の苦手です。しかも冗談や湾曲表現が通じず言葉をダイレクトに捉えてしまうので、子供の無邪気で幼稚な言動や、思春期特有の反抗的な態度には耐えきれないでしょう。

子供に振り回され感情を揺さぶられたアスペルガー教師は、子供の気持ちに寄り添った適切な指導方法を考えることにまで頭が回りません。子供に怒りをぶつけて罰(恐怖心)を与えることで、自分の言う通りに従わせようとします。
最近は体罰が執拗に叩かれていますが、ひと昔前まで暴力教師はどこの学校にもいました。教師(強者)と生徒(弱者)という一方的かつ圧倒的な関係性が教師をお山の大将にして、暴力を選択させることへの抵抗感を薄くしていたのでしょう。
プライドが高くて怒りのコントロールが苦手なアスペルガー人が、こういう関係性の強者側になってしまうと、弱者との間に絶対的な服従関係を作ろうとします。しかし相手が子供だと、逆に自分の感情を逆なでしてくるような展開になることも珍しくありません。
アスペルガー教師がこの流れにハマってしまうと、けっこう高い確率で高圧的な暴力教師ができあがります。暴力は罪悪感から自制できたとしても、高圧的な教師になってしまうことは避けられません。

これでは誰も幸せになれません。生徒にとっては嫌な思い出しか残らないですし、アスペルガー教師本人も、ストレスと怒りと自己嫌悪にまみれた黒い日々を過ごすことになります。

一方で、塾講師や大学教授、専門校講師など、生徒の人間形成に関わることなく「専門知識を教えるだけ」が要求される分野の教師であれば、論理的思考が強みのアスペルガー人にとっては、むしろ得意分野となります。
つまりアスペルガー教師は、勉強を教える能力は高いのですが、子供の集団を扱う「教師」として期待されているそれ以外の能力が低いのです。

アスペルガー人が学校教師になってしまったら、自分の特性に向いていない能力が期待されるなかで、想定外のことばかりが起こって自分の感情が追い付かない、苦行のような毎日になることでしょう。
修行のつもりで「挑戦」するのでなければ、決して軽々しく選んではいけない職業なのです。

不特定多数を相手にする「接客業」もNG

コミュニケーションや対人関係に問題があるアスペルガー人は、基本的に必要以上に人と接したくないと思っています。
そこには「想定外の事態に対応できない」という残念な特性が大きく影響しています。
脳内で「判断」をつかさどる前頭葉の働きが弱いことによる、アスペルガー人の重大な欠点です。

アスペルガー人は、その欠点を補うための処世術として、論理的思考による分析と予測を駆使したマイルールを設定し、意思決定の際の独自の論点のようなものをあらかじめ準備しておきます。
しかしいくら準備した気でいても、多種多様な人の考えや行動は、自分の想定していた範囲を平気で超えて来ます。アスペルガー人はそういう状況で臨機応変に対応できないので、そのたびに心を惑わされて疲れてしまいます。
接する人の数が増えれば増えるほどそういう状況を作りやすくなるので、それをなるべく避けるための自己防衛策として、積極的に人間関係を広げようとしないのです。

そんなアスペルガー人なので、毎日不特定多数の人と接するような仕事は避けた方が無難です。
不特定多数の人を扱う職業には、主にこのようなものがあります。

  • 接客業(小売店の店員、飲食店のホールスタッフなど)
  • 顧客サポート業務(テレフォンオペレーター、苦情処理係など)
  • カウンターサービスでの窓口業務(役所、銀行、専門機関など)
  • 営業職
  • 学校教師(再登場!)

これらの店や事業所は、性別や年齢や地域などの制限があることもありますが、その範囲内であれば基本的に誰でも利用可能です。外見、性格、肩書などあらゆるタイプの人がランダムにやって来ます。
そして利用客へのサービスを店のスタッフが拒否することは、基本的に許されていません。

誰にでも他人の言動に対する独自の許容範囲がありますが、店員としてあるべき姿は、その許容範囲を客に対しては無にして、ひたすら満足させて商品やサービスを買ってもらうことです。
しかし感情のコントロールが苦手なアスペルガー店員は、相手の出方によっては顧客満足に徹することができません。
アスペルガー店員は、仕事に慣れてきて合理的な業務の回し方のようなものを感覚的に掴んでくると、マイルールによる独自のルーティーンを作り、それに沿って業務を進めることにこだわるようになります。
そのこだわりは客にも向けられます。お金や書類の渡し方、やり取りのテンポやスピード感、言葉遣いや基本的なマナーなど、独自の視点で客を判定しては、自分の期待に反する動きをする他人に心を大きく乱され続けるのです。
結果、常に心の中で客にストレスを抱えているような状態になり、それが態度に出てトラブルを招いたりします。

これでは誰も幸せになれません。
人間嫌いであるアスペルガー人が接客をするということ自体が、そもそも自傷行為のように思います。

アスペルガー人は「人を扱う職業」よりも、計画、開発、研究、デザイン、設計、製作などの「モノづくりに関わる職業」の方が向いています。
モノづくりは独自のこだわりを生かせる職業でもあるので、実力をつけて周りから必要とされていれば、自分の好きなことにただ没頭して収入を得るという、最高の環境を手に入れることができる可能性もあるのです。

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