友人との旅行でよくあるトラブル / 旅の基本的な心構え

気になるコトモノ集

僕の旅の目的は、つかの間の現実逃避によるリフレッシュと、未知の環境で未知の感覚を味わってエキサイトすることです。
旅の目的は人それぞれですが、いつどこに誰と何をしに行くにしても、旅行とは決して少なくない時間とお金と労力をかけて行う冒険のようなものです。だからこそ楽しくあるべきですし、少なくとも有意義なものにしなくては意味がないと思っています。

友人との旅行など、もしあなたが誰かと共にする旅行を選んだのであれば、旅のメンバー全員がその旅を彩るとても重要な役割を担うことになります。

旅先のリサーチや行程計画から始まり、チケットの手配やホテルの予約など、出発前にもするべき作業がたくさんあります。
さらに現地に到着したら、言葉が満足に通じないばかりか自分の常識が通用しないかもしれない場所で様々な交渉事や決定をしなければならず、トラブルや面倒ごとへの不安は常に付きまといます。実際に面倒ごとに巻き込まれてしまうことも珍しくありません。
そんな時、共に旅をする仲間はとても心強い存在です。

しかしそんな心強いはずの存在は、その人の心持ちと振る舞いによっては邪魔でしかない存在になってしまう可能性もはらんでいます。もちろんその逆もしかりで、あなたがせっかくの旅に不穏な空気を作ってしまうかもしれないのです。

そうなってしまったら、楽しみにしていたはずの旅行が悪い思い出になってしまうばかりでなく、そのメンバーとの今後の関係にも亀裂が入ってしまいます。
実際、この手のトラブル事例は後を絶ちません。

旅行は、期待と不安と感動と面倒の狭間を行き来する非日常の連続です。
だからこそ、特に友人との旅行では、日常での振る舞いや関係性をそのまま持って来てしまっては上手くいくはずがないのです。

共に旅行する友人の選定はとても重要

まず最初に、あなたが一人行動が苦にならない人であれば、一人旅をお勧めします。

これまでに団体等での海外旅行経験があったとしても、一人旅は勝手がまるで違うので、最初は全行程がとんでもなく不安かと思います。
現地での自分の解釈や行動の一つひとつが正解なのか間違っているのか分からない状況で動き回ることになるので、間違いも起こしますし、怒られたり面倒ごとに巻き込まれたりもします。
しかし数回それを乗り越えて慣れてしまえば、どこにでも行きたい時に行ける自由を手に入れられます。こんなに快適なことはない、と僕は個人的に思っています。

もちろん、感動や面倒ごとを共有する相手がいないことにデメリットを感じる人も多いでしょう。
仲のいい友人との旅行は、一人旅とはまた違った感動やメリットを与えてくれるのも事実です。メンバー全員がいい思い出を共有できれば、今後の関係をより良いものにもしてくれます。

僕は自分のタイミングで自分の行きたい場所に行って自由気ままな時間を過ごしたいので、基本的に旅行をしたい時は一人旅を前提に企画します。
しかし時々旅行に誘われることもあります。そういう時は、相手が他人との旅行でのマナーをわきまえた人であれば、基本的に断りません。
実際にそういう人と行く旅行は、互いに自分が想定していなかった経験や感動を与え合えるので、とても有意義なものになります。

誰かと旅行するときは、誰と旅行するかをよく見極める必要があります。
他人との旅行を有意義なものにするためには、あなたも含めた旅のメンバー全員に、ある程度の覚悟と心構えが必要です。
重要なのは、その心構えが足りないと思う人を同行者に選ばないことです。

他人と旅行するときに必要な心構えとは

まず例外として、親や子供や特別な人を連れて行く旅行など、同行者を楽しませるために自分がホスト役に徹する事を受け入れている場合は、これから挙げる心構えはすべて当てはまりません。
最大限自分が動いて、同行者が楽しむ顔を見てあなたも楽しんでください。

そうでない対等な関係性の相手との旅行では、旅行中に不満を鬱積させないためにも、メンバー全員がこのようなことを意識しておく必要があります。

対等な役割負担、ギブアンドテイクを意識する

曖昧な役割分担と偏った役割負担は、トラブルの最も大きな種です。
よくあるパターンとして、チェックインや交渉事の場に近づくと歩くのが遅くなって、自分が前に出ないようして結果的に何もしない人がいます。
同行者が癖のある現地人と交渉していても、自分はどこ吹く風でスマホをいじっていたりします。

たとえ同行者が語学堪能な人であっても、自分でできることを他人にやってあげることにあまり抵抗がない人であっても、そういう消極的な態度が心に引っかかって、回数が重なるとやがて「なんかあなた何もしないよね」という不満に変わっていきます。

そういう人は、自分の消極的な気持ちを隠すために「あの子はそういうのが好きな人だから」などと自分を正当化しようとします。
語学の問題、土地勘の問題、旅慣れの度合いなど、得意不得意や好き嫌いもあるかと思います。
しかし同行者はあなたの召使いではありません。

あなたがどうしてもやりたくないことを同行者に任せるのであれば、心からの感謝を伝える、自分にできることを探してそこでは自分が前に出る、水を買うときに同行者の分も買ってきてあげる、など、できる限りのギブアンドテイクを心掛けて相手に精神的負担が集中しないようにする配慮は必須です。
相手が希望を伝えてきたときも、それが気分が乗らない内容であるならば、反対するだけでなくせめて対案は出すべきです。

旅行に不慣れであっても、同行者の負担を放置せず、せめて横に立ってサポートをしたり、同行者のしていることを見て次は自分でやってみるくらいの心意気がなければ、人と一緒に旅行する資格はないと思います。

旅慣れた者同士であれば、こういうちょっとした役割負担の偏りがもたらす最悪の結果を知っているので、どちらからともなく前に出る、という自然な感じが身についているものです。

自分の要求を叶えたければ自分がまず動く

  • あのレストランに行きたい。
  • 部屋が汚いから別の部屋に移りたい。
  • ビールをもう一杯オーダーしたい。
  • ホテルのフロントで近くの美味しい店を紹介してもらいたい。
  • 電車じゃなくてハイヤーで移動したい。

このような、自分が発端のちょっとした要求は旅行中に何度となく出てきます。
そういう時、それを独り言のようにつぶやいて同行者が動くのを期待する人がいます。
また、買い物に行くたびに通貨のレートを同行者に聞いたり、行きたい場所を言うだけで地図をチェックしようともしない人がいます。

何度も言いますが、同行者はあなたの召使いではありません。
少なくとも自分で提案したことは自分でリードするくらいの心意気は必要です。
あなたの疑問を解決したり要求を叶えたいのであれば、同行者にヘルプをお願いしつつもあなたがまず率先して動くくらいの心構えでなければ、自分の要求など捨て去った方がいいでしょう。

自分で企画した旅行や一緒に企画した旅行なら当然ですが、たとえ同行者の企画した旅行であったとしても、一緒に行くからにはその場所や行程についての基本的な事は自分で調べておいて、「共に」楽しむための協力を惜しまないことは鉄則だと思います。

慣れない環境で不安なのは同行者も同じです。
語学に自信がなくても、相手に伝える方法などいくらでもあります。
その積極性と行動が見えさえすれば、同行者も嬉々として助けてくれることでしょう。
なぜなら、一緒に事に及んでいるその瞬間こそが旅行の醍醐味のひとつだからです。

同行者に任せたものについては、結果に文句を言ってはいけない

  • お店でぼったくられた。
  • 行った観光地に見どころがなかった。
  • ホテルの部屋が不潔だった。
  • レストランのサービスが最悪だった。
  • せっかくの美しい自然なのに、人が多すぎてがっかりした。

事前にネットやガイドブックでどんなにリサーチしても、実際に現地に行ってみない限りその実態は分からないのですから、こんなトラブルは旅の「あるある」です。

これが同行者に任せて行動した結果だったとしたら、相手に文句や愚痴は決して言ってはいけません。悪くなった機嫌をいつまでも引きずるなどは論外です。
トラブルに見舞われた時、行った場所が期待外れだった時、そんな時はあなたも同行者も残念な気持ちになっていると思います。
特にリードした側の同行者は、残念な気持ちと同時にあなたに申し訳ない気持ちにもなっていることでしょう。

ここでグチグチと恨み言を並べるのは、同行者の傷に塩を塗るようなものです。
その塩は「じゃあこの先はお前が全部やれや」という気持ちを生み出します。あなたがそれに応えられなければ、待っているのは旅行中の内部崩壊です。
旅はまだまだ続きます。残念な気持ちはその場に置き去って楽しい方向に切り替えなければ、その先の時間が台無しになってしまうのです。

何があろうと、場所を選びリードしてくれた同行者のその行為に、最大限の敬意を払うべきです。
旅慣れた人は、こういうトラブルはむしろ旅を彩る一つのネタであることを知っています。
その時は残念な気持ちになったとしても、旅全体を楽しく終えることができれば、そのトラブルもいい思い出の一部になるのです。

最後に。楽しもうという思いからの行動が何よりも大切

このように、基本的に依存心が強い人は友人との旅行に向いていないといえます。
旅行中は、メンバー全員が期待と不安の中で考えを巡らし、手探りで動いています。
だからこそ神経質になりやすく、軋轢も生まれやすいのです。

対等な立場の友人と旅の楽しみを共有したければ、相手が動くことで成り立つ「楽しませてもらおう」という気持ちは捨てて、それを自分が動くことで生まれる「楽しもう・楽しませよう」という気持ちに転換してみてください。
メンバー全員分の「楽しもう・楽しませよう」が合わされば、相乗効果で最高のチームワークが生まれることでしょう。

これらの心構えが面倒だと感じるならば、団体のツアー旅行に参加するのがいいと思います。
自由度が少ない分、決定事項や交渉事が圧倒的に少ないので、それに不安を感じる人にとってはかなりストレスの少ない旅行ができます。

最後に、仏陀の言葉にこんなものがあります。

「旅に出て、もしも自分よりすぐれた者か、または自分にひとしい者にであわなかったら、むしろきっぱりと独りで行け。愚かな者を道連れにしてはならぬ」

仏教の教えですら、旅の同行者の選定は重要だと説いているのです。

COMMENT

タイトルとURLをコピーしました